ETERNALLY
「そう、永遠だ。ずっと変わることのない世界――オレとお前のふたりだけの世界だ」
そう言うと、レインは私の目に浮かんだ涙を指で拭ってくれた。
頬に触れるレインの手から、レインの温もりが伝わってくる。
(ごめんなさい・・・レイン)
『オレも連れていけ』
レインのその言葉に、『嬉しい』と口にしたのに、今胸に浮かぶのはしょく罪の言葉。
誰よりも、貴方の事を守りたかったのに。こうして、貴方にまで私と同じ運命をたどらせてしまった。
『そして、最初に研究材料とされてしまうのが・・レインだ』
ヨルゴさんから言われた言葉。その言葉に、背筋が氷ついた。
普通の人間に浄化能力を与える「浄化能力増幅装置」の開発。
自らの体でテストした結果、レインは後天的に浄化能力を手に入れ、実験の成功例になった。
もし研究が再開されてレインが実験材料にされてしまったら、どんな目にあわされるか・・・それは、以前レインを財団へ連れていこうとした職員の「モルモット」と言う発言で容易に想像がついてしまう。
レインをそんな目に合わせたくない。
アルカディアを救いたい気持ちにいつわりはないけれど、何より守りたかったのは・・・レインだから。
だから、時空移動をする事を決意したのに・・・
(結局、レインを巻き込んでしまったのね)
本当なら、「貴方は生きて」と言うべきだったのだと思う。
けれど、悲痛な表情で「お前のいない世界なんてオレにとっては――からっぽの世界だ」といったレインに、そんな事は言えなかった。
突然お父様とお母様がいなくなってしまい、ひとりぼっちになってしまったあの日。
大事な人がいなくなる辛さを痛いほどわかっているから、同じ思いをレインにさせたくなかった。
(いいえ・・・きっと本当は、私自身がもうあんな思いをしたくないから・・・)
こうすれは、いつまでもレインと一緒にいられる。お互いに、失う事を恐れずに、永遠に・・・
そう思えば、命をかけて時空移動することも怖くないから。
「ありがとう・・レイン
これで・・・いつまでも一緒なのね」
「ああ、そうだ。永遠にお前と一緒にいられる・・・」
レインが穏やかな笑みを浮かべる。
(ごめんなさい・・・)
心の隅でまた謝罪の言葉が浮かんだけれど、その言葉を飲み込む。アーティファクトの影響か、私の体の中から力が沸き上がって来るのがわかった。
もうすぐ時空移動をする時がやってくる。
私は笑みを浮かべて、最後に伝えたいこの言葉を告げた。
「レイン・・・大好きよ」
「オレもだ・・・」
微笑を浮かべ、そう答えたレインの顔がゆっくりと近付いてくる。瞳を閉じると、唇に暖かいものがそっと触れたのがわかった。
そしてその直後に、私の意識は真っ白な世界に溶けていった・・・


管理人  はい、初のネオアンジェ「レイン×アンジェ」創作いかがでしたか?
レイン  ・・・・・
管理人  ・・・・レインさん?あの〜・・・頭にハンドガン突きつけないで下さいませんか?(汗)
レイン  安心しろ。タナトス退治用だから実弾ははいってないさ。
管理人  うそだ〜!!イベントで財団職員に実弾ぶっ放してたじゃないか〜〜
レイン  ああ、そういえばそうだったな。
管理人  うわ〜ん!!(泣)
レイン  まったく・・・最初の創作で、何でこんなバッドエンドなネタなんだ・・・
管理人  ごめんてば〜〜!今度君にアンジェちゃんにお手製のアップルパイあげるから!アンジェちゃんから直
接手渡しで!!
レイン  アンジェのアップルパイ・・・わかったよ、それで許してやる。
管理人  ほっ・・・・よかった、単純で(ぼそっ)
レイン  なんか言ったか?
管理人  いいえっ!あ、じゃあ、早速アンジェちゃんに話してくるから!!ではっ!!
     (脱兎のごとく退場)
レイン  上手く逃げたな・・・
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